コイン買取屋で思わぬお宝発見

５年前祖母が95歳で他界いたしました。
小さい頃から、お盆には帰省をして、よく面倒をみてもらった祖母です。
一通りの法事が終わり、祖母の思い出と共に遺品の整理をしておりました。
祖母の部屋の衣装タンスの一番上の引き出しに20cmくらいの箱が入っていて、ふたを開けてみると、中には昔のお金、古銭と古い紙幣がびっしり入ってました。
小さい頃、何度か見せてもらった事があり、｢そのうち、このお金はお前にあげるからね｣と言われていました。
周りの親族も、その話を覚えていて、祖母の遺品だし、持って帰りなと言ってくれました。
そんな古銭の事などすっかり忘れていましたが、先日、たまたま箱を見つけて、祖母の思い出とともに眺めていました。
そんな時、この古銭や紙幣は、コイン買取屋に持って行ったら、いったいどれくらいの価値があるのか、不謹慎にも思ってしまいました。
丁度出掛けた先の駅に、コイン買取が一軒あるのを思いだし、持っていってみることにしました。
店主も感じが良く、時間がかかりそうなので、用事を済ませてからもう一度伺う手はずにしました。

２時間後に再びコイン買取屋に行ってみたら、店主から丁寧な説明を受けました、物によっては、古銭の本を見せてもらっての説明を受け、とても良くわかりました。
古銭の大半は銭形平次が時代劇で投げていた、寛永通宝と言うもので、二束三文でした。
中には程度が良く柄が変わったものが数百円したものもありました。
店主が一番食いついてきたのは、一風変わった古銭、天保通宝でした。
店主いわく、天保通宝の秋田藩、広郭と言うもので、程度も良く、買取だと25000円だと言われました。
流通が多いものだと1000円くらいだと言われていたので、なかなかのお宝が混ざっていました。
古い紙幣の方はお店に置いてきて、古銭の方は持ち帰ることにいたしました。
家にかえって、高価な値段ごついた古銭は、箱から出して、キャビネットに飾ることにしました。